
私どもも決して完璧ではありませんが…”ROLEX”
今となっては遺品となってしまいましたがお父様がずっと身に着けていたこの腕時計…。時間が止まってしまっていることに心苦しく。
そういう思いでお聞きしましたっ。
修理のご相談でお持ちいただいたもの-。
とても古そうです。
しばし…ゼンマイを巻いてやると…不動。
一度お預かりし、お直しできるかどうか ムーブメントを見ての修理判断となりそうです。
テンプ回り、さび、芯の経年劣化、ゼンマイ…
パーツ交換ならびに分解掃除が必要です。
現状をお客様へお伝えし、同時並行にて日本ロレックスにも相談してみます。
(ここ10年ほどで、以前は入手できていた部品パーツも締め付けなのかだんだんと入手困難に… 結局、当方一社ではどうにもならず)
しばらくすると日本ロレックス社担当者から ご依頼品は手が付けられないと電話返答が…
そして、報告書と共に依頼品が返送されてきました。
要は、
「残念ですっ…修理不可」
さてっ、困りましたっ。
これまでの経緯をお客さまへもご報告ですっ。
しかし、なんとか…ということで
中の機械を変えることは??
機械式ですが、クォーツの電池式のものでもいいんですが…
なんとか動いている時計が見たいと様々なご相談で、ご依頼主様の想いがひしひしと伝わってきます。
では、大幅な改作も視野に入れ 新たな修理案を出してみますっ。
コンマ数ミリ単位の計測…数あるムーブメントでも載せ替えることはなかなか容易ではありません。
ケース内のスペース、芯との勘合、竜頭パイプとの差異はコンマ数ミリ単位…
文字盤も古く、顔なる文字盤には負担を与えたくないので私としてはそこをガシャガシャといじりたくはないのが本音。
ふりだしから…
もう仕方ないっ、手に入らないパーツなら何とか作って合わせてみようっ…と手を付けてみましたっ(☜簡単に書いていますがとてもヨイショのいる作業なんです。)
途中経過でお客様とも連絡を入れながら、また、ご来店いただきながら
実に半年!
なんとか、腕に着けて使用できる範囲にまで修理修復できました。
(これは、レアケースで成功事例ですっ。私どもも完璧じゃないので次はどうかわかりません。)
お客様へ嬉しい気持ちでご連絡!
そうなるとベルト交換もご依頼頂きましたっ。
これはお安い御用!
次、不具合が現れると自信がないなっ…
しかし、お客様もご要望を満たすことが出来、職人冥利に尽きますっ!
大切にお使いくださいませ🤗
Leave a Reply