どうりですんなりと裏蓋が開かなかった感じ。”IWC”

停止している自動巻きの腕時計…”IWC”

定期メンテナンスの時期を通り越しそのままの状態にしていたそう。。。

お預かりし、調べてみましょう。

裏蓋は4点ネジ留め。

2つまでは何とか取り外せましたが…錆が回っているのか なんだかとても固い…

うんともすんとも動いてくれる気配がありません。

オイルを注し、しばらくしても固いまま。無理に回してしまうとねじ山がつぶれそれこそ使い物にならなくなってしまいます。

あれから…1週間ほど格闘し、

この現状をお客様へ報告、今後の修理方針を決めていきます。

 

 

 

結局、このままでは使いものにもならず…ということで、ケースネジ裏からネジを切って開くことに。

さて、これから本格的な各党が始まります。

リュータに極細ドリルをセットし垂直にねじをつぶしていきます。

 

ネジがきれいに貫通し切れたところでへらを差し込み、ほんの少しづつ、少しづつすき間を開き開いていきます。

クイッ、クイッ。。☟ここで力をかけてしまうとケースが変形し使い物にならなくなってくるので、恐るおそる弱い力にて…

 

開きましたっ☟

ビッチョリとサビでしょうか…接着剤の様になっていたからなのか、どうりですんなりと裏蓋が開かなかった感じ。

まずは、ケースからムーブメントを取りだし保護。

ここからさらにネジを掘り、タップを切り修正。

ここっ☟

タップ作り。

裏蓋の方もきれいに…

アルコールにて汚れを溶かしながら修正。

これでケースの修理・修正が出来たので

同時並行でムーブメントの分解掃除も進めて行かねば…

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