お預かりした時計は、金属ベルトのロック(カチッと留まる部分)が折れてしまい、このままでは安全に装着できない状態でした。そこで今回は、革ベルトへ交換して、安心して使える状態へ整えていきます。
まずは到着時の状態を確認し、破損箇所・全体の雰囲気をチェックします。

革ベルト候補を5本ご用意し、色味・厚み・雰囲気を見比べていただきました。

今回はご希望で黒のベルトを選定。時計の印象を崩さず、合わせやすい一本です。

問題のロック部。赤印のあたりが破損しており、装着中の脱落リスクがあるため交換が必要です。

破損したパーツを拡大して状態確認。原因の当たりやクセも見ながら次の工程へ進みます。

作業性と安全のため、金属ベルトを取り外し、ケース側を傷つけないよう準備します。

外した部品や周辺の汚れも確認。細かいところほど、仕上がり差が出ます。

必要に応じて工具を使い、取付部の微調整や加工の準備を行います。

革ベルト側の部材(バネ棒など)を揃え、取付の段取りを整えます。

ラグ(取付部)まわりを確認し、ベルトがまっすぐ収まる条件をチェック。

ノギスで寸法を計測。数mmの差で“入らない/外れやすい”が起きるので、ここは丁寧に。

ベルト端の形状を確認し、必要な加工量を見極めます。

ベルト内部に「補強パーツ」が入っているタイプ。構造を把握してから安全に加工します。

補強パーツ位置を確認し、傷めないよう慎重に処理します。

バネ棒工具で取付。片側ずつ確実に“カチッ”と入る感触を確認します。

取付後、左右のバランス・浮き・ズレを最終調整。強度に関わるので念入りに見ます。

裏側もチェックし、ケース裏の当たりや装着感の違和感がないか確認します。

最後にラグ周辺を拡大確認。バネ棒の掛かり・革の収まり・隙間を点検して完了です。

「他店では難しいと言われた…」というご相談でも、構造を見て安全にできる方法を考えます。気になる症状があれば、写真付きでお気軽にご相談ください。