KENZO/ケンゾー|遠方からLINEで繋がる「想い」の修復

父からの贈り物であるKENZO(ケンゾー)のヴィンテージ腕時計
お預かりしたKENZOの腕時計。アイボリーの文字盤にタイガーロゴが映える、想い出の一本です。

時を越えて父の想いをつなぐ。KENZOの腕時計、ふたたび息吹を。

「これ、もう何十年も前のものなんです。父が就職のお祝いに贈ってくれた、本当に大切な時計で……」

先日、公式LINEを通じてお問い合わせをいただいたお客様。画面越しからも、その腕時計への深い愛情と、「もう直らないかもしれない」という一抹の不安が伝わってきました。これまでにも何度か修理を重ね、大切に、大切に時を刻んできたというKENZOの腕時計。しかし、寄る年波には勝てず、ついに止まってしまったとのこと。

お客様は、藁にもすがる思いでインターネットを検索され、私たちのサイト「エファーナ」を見つけてくださいました。「ここなら、この子の価値をわかってくれるかもしれない」。そんな期待を胸に、遠方からLINEでご相談をいただき、この度、大切に梱包された時計が私たちの元へ届きました。

箱を開けると、そこには使い込まれたからこそ放つ、独特の品格を纏ったKENZOの姿が…。

アイボリーの文字盤が、経年によって絶妙なヴィンテージ感を醸し出しています。お父様がどのような想いでこれを選ばれたのか、そしてお客様がどのような日々をこの時計と共に歩んできたのか……。そんな背景に思いを馳せると、修理にあたる私たちの指先にも、自然と力が入ります。

古い電池を取り除き、まずは新しい電池を入れ替え動作の確認から…

しかし、ウントモスントモ。反応がありません。まずはケースからムーブメントを取り出し、不具合の原因を突き止めるための分解工程へ。経年劣化にともなく回路不良。幸いなことに同機種の新品ムーブメント交換交換で対応することが出来ました。

こうした精密な機械は、遠方にお住まいの方だと「近くに信頼できる店がない」「郵送で送るのは怖い」と躊躇されることも多いでしょう。

しかし、エファーナではLINEひとつで現在の状況を細かくお伝えし、まるで目の前で作業を見守っているかのような安心感をお届けすることを大切にしています。梱包のコツから、修理の進捗、完了後のアフターケアまで。私たちはただ「モノ」を直すのではなく、お客様の「思い出」をお預かりしているという自負があります。

「遠いから」と諦めなくて、本当に良かったです。 お父様との思い出が詰まったこのKENZOが、再び力強く秒針を刻み始めるとき。それは、お客様の新しい物語が再び動き出す瞬間でもあります。

お手元に届くその日まで、どうぞ楽しみにお待ちください。私たちは今日も、お客様の「大切」に全力で向き合っています。