「あ、時計のガラスが曇ってる…」 ふとした瞬間に気づくその異変。大切な相棒の異変に、胸がざわつく瞬間ですよね。「放っておけば乾くかな?」なんて、どうかそのままにしないでください。その曇りは、精密機械である時計が発している「助けて!」のサインなんです。
今日は、湿気が入り込んでしまった自動巻き時計が、元気を取り戻すまでのメンテナンスの様子をお届けします。
ガラスの内側の「曇り」はSOSの合図
時計のガラスが白く曇る原因の多くは、ケース内部への水分の侵入です。パッキンの劣化や、リューズの閉め忘れ、あるいは急激な温度変化……。原因は様々ですが、そのままにしておくと内部のパーツが錆びてしまい、取り返しのつかないことになりかねません。
今回お預かりした時計も、そんなSOSを発していました。
1. 現状のチェックと分解
まずは外観から、どこまで湿気が回っているかを確認します。


2. 「心臓部」を取り出す繊細な作業
湿気を取り除くには、裏蓋を開けてムーブメントを取り出し、徹底的に乾燥・洗浄・注油を行う「オーバーホール」が必要です。

湿気が入った時計の場合、一つひとつの歯車に錆が出ていないか、顕微鏡レベルで確認していきます。

3. 輝きを取り戻す仕上げ
内部の洗浄と新しい油の注油、そして曇りの原因となった箇所の特定(パッキン交換など)を終えたら、最後は美しく拭き上げます。



「これくらい、大丈夫かな?」と迷ったら
時計の曇りは、人間で言えば「高熱が出ている」のと同じ状態です。早めに手当てをすれば、パーツの交換を最小限に抑え、また元通りに動くようになります。
「古い時計だから」「どこで買ったか忘れたから」なんて、気になさらないでください。エファーナは、あなたの街の「時計の保健室」でありたいと思っています。
ちょっとした違和感でも、お気軽にお持ちくださいね。私たちが、あなたの相棒をしっかりと守ります。