フランス・パリ発祥の銀細工時計ブランド「Obrey(オブレイ)」。ハンドメイドの温もりを感じるポッテリとしたシルバー(銀無垢)の質感が魅力で、長年大切に愛用されているファンが多いブランドです。
今回は、そんなオブレイの腕時計の特殊な修理事例をご紹介。「時計の修理に、どうしてジュエリーの技術が必要なの?」と思われるかもしれません。実はここが、エファーナの最大の強み!当店は時計電池交換やオーバーホールを行う時計修理専門店であると同時に、ジュエリーの修理加工も専門で行っておりこの2つの技術を掛け合わせることで、他店では断られてしまうような総合的な修理メンテナンスを可能にしています。

1. お預かりしたオブレイの状態確認
今回お預かりしたご依頼品です。時計のケースや文字盤は美しい状態ですが、ベルトを留めるための重要な金具バネ部分が破損してしまい、開かず腕に着けられない状態でお送りいただきました。

破損したシルバー金具のアップが画像。ベルトと金具を繋ぐための「バネ部分(押し棒)」が根元からポッキリと折れ無くなっています。オブレイの特徴であるシルバー素材は、独特の風合いが美しい反面、柔らかく摩耗や変形が起きやすい繊細な一面を持っています。このままでは時計を使うことができません。
修理加工に入るには繊細なムーブメントを取り除き別のところへ保管しておきます。


2. まずはお客様ご指定の腕周り15センチへ調整していきます。
画用紙に15センチのメモリをつけ、腕に見立ててくるりと筒状に。
それにブレスレットを通し、ベルトサイズを整えて行きます。




3. 時計修理×ジュエリー加工の技術「ロウ付け」
サイズが決定したところで本番、バネ金具修理を進めて行きます。


ここで当店の「ジュエリー修理加工」の技術が活躍です! 折れて無くなってしまったバネ上部の棒部分(押し棒)は新しいシルバー素材を補い、低温のバーナーを用いた「ロウ付け加工(溶接)」でしっかりと接合していきます。時計の修理でありながら、まるでジュエリーを仕立て直すような精密な作業です。


ロウ付けが完了後、溶接した継ぎ目がわからないようにヤスリで美しく形を整え、丁寧に磨き上げていきます。黒ずみやくすみが取れ、シルバー本来の温かみのある輝きが蘇りました。もちろん、実用に耐えうる強度の確認も怠りません。
修復が完了した金具です。折れてなくなっていたバネ棒を通す部分が、見事に再生されました。
4. ベルト調整と最終仕上げ


全ての工程が完了し、美しく蘇ったオブレイの腕時計です!お客様の大切な時計が、再び腕元で優しく時を刻む準備が整いました。

エファーナでは、今回のような特殊なシルバー加工修理はもちろん、日常の電池交換や内部メンテナンスまで、これまでにもたくさんの修理事例があり、当社Webサイトに掲載しております。「どこに頼めばいいかわからない…」とお困りの際は、安心して依頼できる時計店として、ぜひお気軽にご相談ください。
お客様の大切な腕時計をこれからも気持ちよくお使い続けるため、私たちは持てる技術を尽くし、心を込めてメンテナンスを進めております。皆様のご来店を心よりお待ちしております!