24時間表示の北欧デザイン時計を長く愛用する!「止まった直後」のメンテナンス|スカーゲン / SKAGEN

新しい電池で動き出し、24時間表示と現在時刻を正確に合わせたスカーゲンの腕時計
パルスチェックを経て、24時間表示と時刻を正確にセット。作業完了です!

「WEB検索でこちらのお店を知って、止まってすぐ持ってきました!」

そんな嬉しいお言葉とともに、当ショップ「エファーナ」へご相談くださったお客様。お持ち込みいただいたのは、デンマーク発のスタイリッシュなブランド「SKAGEN(スカーゲン)」の「SIGNATUR(シグネチャー)」シリーズです。

文字盤の「AM/PM」を示す24時間表示サブダイヤルと、青く輝く針のアクセントが実に個性的でおしゃれな逸品。今回はベルトを取り外された状態でお持ち込みいただきましたが、何より素晴らしかったのは「止まって間もないタイミング」でお越しいただいたことです。

腕時計は止まったまま長期間放置すると電池の液漏れリスクが高まりますが、止まってすぐの交換であれば内部メカニズムへのダメージを最小限に抑えられます。どうぞ、気軽にお任せください!

24時間表示サブダイヤルとブルーの針が特徴的なスカーゲンのゴールドケース腕時計
24時間表示がユニークなスカーゲンの腕時計。ベルトを外した状態でお持ち込みいただきました。

さっそく作業を開始します。まずは裏蓋の刻印や形状(はめ込み式)をチェックし、ケースに余計な負荷をかけないよう、専用のオープナーを使って慎重に裏蓋を開放します。

スカーゲン「SIGNATUR」モデルの刻印があるスチール製裏蓋
裏蓋の刻印(SIGNATUR / SKW6390)を確認し、構造に合わせた工具を選びます。

裏蓋が開いたら、まずは内部に不調のサインがないかしばし観察。サビや変色がないことを確認した上で、役目を終えたボタン電池を摘出します。

はめ込み式の裏蓋を開けて確認したムーブメントと取り外した古電池
裏蓋を開けて内部を慎重に観察。役目を終えた電池を取り外します。

続いて、新しい電池を組み込むための下準備に入ります。

普段お使いになっている中で、どうしても裏蓋の隙間には目に見えない微細な埃や汗の結晶が溜まってしまうもの。そのまま裏蓋を開閉すると、その粉塵が繊細なムーブメント(機械内部)に入り込んでギアを噛み込ませてしまう恐れがあります。

そこで、細部まで届く「綿棒」が大活躍。内部ホルダーの周りやケースのフチを拭き上げ、クリーンな環境を作ります。

ムーブメント周辺のプラスチック枠やケース縁を綿棒で清掃している手元
ケースや固定用リングのフチに溜まった微細なホコリを綿棒でキレイに拭き取ります。

ケース側が綺麗になったら、時計の防湿性を担う「シリコンパッキン」の点検です。ピンセットで裏蓋からパッキンを取り外し、ゴムに切れや強い変形がないか見極めます。

ピンセットで慎重に持ち上げられた円形のシリコンパッキン
気密性を支えるシリコンパッキンを取り外し、伸びや硬化がないか点検します。

パッキンを取り外した裏蓋側の溝も、綿棒を使って徹底的にお掃除します。この溝に古い皮脂やゴミが残っているとパッキンがわずかに浮いてしまい、気密性が落ちてしまうため、決して妥協しないポイントです。

パッキンを取り外した裏蓋の溝を綿棒で清掃している様子
裏蓋側のパッキン溝も綿棒でお掃除。密閉感を高めるための重要な下処理です。

取り外したパッキンには「シリコングリス処理」を施します。 専用の塗布器(スポンジ)でグリスを薄く均一に纏わせることで、ゴムの柔軟性を蘇らせ、湿気やゴミの侵入をシャットアウトする気密性をしっかりと維持させます。

黄色いグリスボックス(スポンジ)の上に乗せられたパッキン
防水性と柔軟性を維持するため、パッキンにシリコングリス処理を施します。

下地が完璧に整ったところで新しい電池を装填し、動作確認へ。 目視で力強く針が刻み始めたことを確認した上で、専用測定器「パルスチェッカー」にセットします。電子回路から正確なパルス信号が送られているかを数値・ランプでテストし、機械の健康状態に問題がないことをしっかり実証しました。

最後に、24時間表示(午前・午後の位置関係)を考慮しながら現在時刻を正確に合わせれば、すべてのメンテナンスが完了です!

新しい電池で動き出し、24時間表示と現在時刻を正確に合わせたスカーゲンの腕時計
パルスチェックを経て、24時間表示と時刻を正確にセット。作業完了です!

「止まってすぐ持ってきて大正解でした!」と、再び力強く動き出したスカーゲンをご覧になり、お客様も満足そうなお顔を見せてくださいました。

お気に入りのデザイン時計をこれからも永く楽しむ秘訣は、「止まったら早めに電池交換をする」こと、そして「交換時に一歩踏み込んだ清掃・パッキンケアを行う」ことです。

「電池が切れたけれどどこに持って行けばいいかわからない」「WEBで見かけて気になっている」という方も、どうぞお気軽にエファーナへご相談ください。職人の確かな目と丁寧な手仕事で、あなたの思い出の時計をこれからもサポートいたします。