「なんだか時計の文字盤が見づらい…」
「腕に着けていると、時計がいつも腕の向こう側(外側)へズレてしまう…」
お気に入りのロレックスを身に着けていて、このような違和感を覚えたことはありませんか?
サイズ自体は合っているはずなのに、なぜかしっくりこない。実はその原因、「12時側と6時側のコマのバランス」にあるかもしれません。
今回は、お客様からご相談いただいたロレックスのブレスレット微調整の様子をご紹介します。ほんの1コマの位置を入れ替えるだけで、驚くほど腕に馴染む心地よい装着感へと生まれ変わります。

1. なぜ「向こう側へズレる」のか?理想的なコマのバランスとは
時計のブレスレット調整では、全体のコマ数を合わせるだけでなく、「12時側を長く、6時側を短く」設定するのが基本的なバランスです。人の手首は断面が綺麗な楕円形ではなく、親指側と小指側で厚みや傾斜が異なります。そのため、6時側(自分側)を短くすることで、時計のケース(本体)が手首の真上にしっかりと固定され、文字盤が見やすくなるのです。
今回ご相談いただいた状態を確認してみましょう。

現在のコマ数を数えてみると……
- 12時側:5コマ
- 6時側:6コマ
本来短くあるべき「6時側」が逆に長くなっていたのです。これではバックルの中心がズレてしまい、時計本体が向こう側(12時方向)へ引っ張られて倒れてしまうのも無理はありません。
2. 【プロの技】無理な力は厳禁!ねじロックを解除して安全に分解
原因がわかったところで、さっそく調整作業に入ります。
今回行う作業は、「6時側の1コマを取り外し、それを12時側へ移動させる(12時側6コマ/6時側5コマにする)」という微調整です。
「ネジを外して付け替えるだけ」と思われるかもしれませんが、ロレックスのブレスレット調整には専門知識と丁寧な手仕事が欠かせません。

ロレックスのブレスレットネジには、使用中の緩みを防ぐために「ねじロック剤(固定剤)」が塗布されていることが多くあります。年数が経った個体や、過去に強く締め付けられたネジはカチカチに固まっていることがあります。
ここで無理に精密ドライバーで力任せに回してしまうと、ネジ頭(溝)を潰してしまったり、傷をつけてしまったりする危険があります。エファーナでは、ネジの状態を見極め、適切にねじロックを緩めてから慎重に回していきます。大切な腕時計を傷つけないための大切な一手間です。

3. 1コマを移動し、本来の「心地よいバランス」へ
安全にねじロックを解いたら、実際にコマの付け替えを行います。

6時側から無事に1コマを取り外しました。次に、この取り外したコマをそのまま12時側へと移植(追加)していきます。

組み上げ時には、再びネジが勝手に緩んでこないよう配慮しながら、確実・丁寧に締め直していきます。
そして完成したのが、こちらの状態です!

4. 微調整で腕時計はもっと好きになる!腕時計のご相談はエファーナへ
作業完了後のコマバランスは、「12時側:6コマ/6時側:5コマ」。
たった1コマの位置を左右で入れ替えただけですが、腕に装着した瞬間のフィット感は劇的に変わります!
バックルが手首の裏側中央にしっかりと収まり、時計のケースが真上を向くため、視線を手元に落とすだけでスッと時間を確認できるようになりました。向こう側へズレる不快感もすっかり解消です。
「なんだかしっくりこない」と感じたら、お気軽にご相談ください
腕時計のサイズ調整は、「キツいか・ゆるいか」だけではありません。「どちらの側に何コマ配置するか」というミリ単位の微調整こそが、長時間の着用でも疲れない心地よさを生み出します。
- 「いただきものの時計で、サイズが合っていない気がする」
- 「使っているうちに、いつも文字盤が傾いてしまう」
- 「自分で調整しようとしたけれど、ネジが固くて回らない…」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「時計修理専門;エファーナ」へお持ちください。
ロレックスをはじめとする高級腕時計から思い出の品まで、知識と経験豊富なスタッフが、お客様の手首に合わせた最適で心地よいバランスをご提案いたします。
大切な腕時計のお手入れや微調整、修理のご相談は、任せて安心のエファーナにお気軽にお任せくださいませ!