沖縄の離島から…”COGU”

エファーナ公式LINEアカウントでお問い合わせいただいていた修理案件です。”COGU”

沖縄の離島から…

 

とても大きな腕時計で、裏蓋は8本のねじで留められていますが、

そのねじが地元の時計店では開かず、電池交換もできないのでお困りのご様子。

 

「私どもも、完璧ではないので」とご説明を差し上げましたが

一縷(いちる)の望みをかけて、送ってこられました。。。

 

船便で1週間ほど、長らくの船旅でようやく手元に届きました。

 

 

早速、手元に届いたことのご連絡をし、

 

電池の交換を進めて行きます。

ん、ん~8本のねじは全て錆が回り、うまくいくかどうか…

4本は、何とか もとに使えるように外れましたが

残り半分;4本は固まっていたり、

ねじ山がつぶれていたりと

どうすることもできません。。。

 

これまでの工程はお写真を送りご説明です。

 

 

そして、

これから、ダイヤモンドバーで4本のねじを削り切る方法をとります。

一心不乱にしていたので

そのお写真は撮るの忘れてしまいました。



びたっと張り付いていた裏蓋も、

削り取ることで

ようやく開くことが出来ました。

濡れていますね。。

小っちゃな水滴が残っています。

 

電池はというと。。。

液漏れの痕跡もあります。

 

ここで新しい電池を入れて動作確認。

が…

5:55分頃に合わせておいたものが

左上10時の位置にあるムーブメントは動いていなく問題がありそう。

そういえば、水滴が残ってて電池の液漏れが激しかったものです。。

 

そうなると、分解掃除もしくはムーブ交換が必要かもですね。。。

 

ムーブメントを保護する為固定台へ移動。

 

お客様もどうにかして使えるものなら使いたいとのご要望で

 

①ムーブメントの分解掃除または、機械交換。

②ケースの修理、特にネジ穴を整え、新しいねじを作る。

 

お見積りも高額になってしまいましたが

思い入れのある腕時計とのことで

さらに手を入れ修理修正を進めて行きます。

 

①の工程はムーブメント交換ですすめていきます。

 

そして、②の工程はここから↓

錆びや、削り取った部分をダイヤモンドバーと極細ドリルでネジ穴を整えて…

まずは、飛び出たネジをダイヤモンドバーで。

その後は、3種類のサイズの違うドリルにてさらに詰まった穴を削りとり

真っ直ぐ垂直に!

取れましたっ。詰まって固まっていたねじの先端。

堅くて硬くて途中ドリルも折れたりしましたが…

全てのねじ穴を使えるように完了!

アルコールで油分を取り除き、準備完了。

 

次は、ねじ作り。

長さはともかく、ねじの頭を裏蓋のケースのへこみ部分に

ちゃんと埋まるよう小さくしていく工程。

バイスで固定。

ダイヤ盤で頭を小っちゃく…

ノギスで計測しながら…

4本作っていきます。

 

さてさて、組み入れたムーブメントをケースに戻し

マウント作業ー

 

(※このシルバー色のムーブメントが入れ替えしたものです。)

しっかりと固定していきます。

裏蓋のパッキンはシリコン処理を施し

容易に水分が入り込まないようしっかりと

8本のねじで固定です。

全ての工程がようやく終わりました。

長らくお預かりし、修正してきましたが

遠くよりお送りいただいたお客様はさぞご心配だったことでしょう。

そう考え、私どもでは修理の工程など複雑なものはお写真と共に途中経過をご報告しております。

さてさて、お直しが完了となれば、早く手元に戻して差し上げなくては!

ゆうパックで1350円でした。

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