大阪のお客様からのお問い合わせで受け取りました。”Cartier”
プチプチでしっかりとくるまれているので安心。。
早速、届けられた現状の状態を把握から始まります。
かなり真っ黒…メッキ剥がれも確認できます。
ご依頼は、動くように!そして、それがかなうならベルトも新しいベルトへ交換希望。。。
ん、んっ
まず、裏蓋を開き電池交換でムーブメントの回路が生きているかどうか確認が必要ですね。
電池もそのまま、止まったまま入っていたのでしょう。
液漏れの形跡…
接触部分をきれいに拭きとり通電テスト。
回路は大丈夫そう。
では、ケースの洗浄から始まりきれいにしていきましょう。
まずはきれいに分解。
アルコール洗浄から始まり、超音波洗浄。
焼けや汚れを顕微鏡を用いながら針でつんつん。。
この文字の間の汚れも取りのぞいていきましょう。
ここまできれいになりました。☟
コンパウンドで小傷取りも
裏蓋のこのネジが使えないので…特注で製作。
バイスにて裏蓋ケース内に収まるよう直径を削り落として、小さくしていきます。
バフ磨きでさらに磨きをかけます。
この裏蓋のネジケース内に収まるようになりました。
☟
と同時にベルトも製作完了していたので取付していきます。
(ベルト製作は約一月半かかります。)
新しいベルトはホント気持ちがいいですね。
ピッカピカ!
元のサイズに合わせて金具取付け。
この辺りでしょうか…
☟
折り曲げ型を付けて行きます。
最初はピィーンと固く付けづらいかもしれませんが、幾度か腕に着けていると湾曲になり心地よくなってきます。
それまではほんのしばらく辛抱を!
すべての工程をお写真と共にお客様へご報告致しながら進めて行きます。。
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