バックル金具修理 ”Cartier”

K18(750)ホワイトゴールド製 カルティエの純正バックル。”Cartier”

ネットで購入していざ使おうとしたら 一番力のかかる上部プレート部分が壊れてしまったそう…

ネット購入だから…?

仕方なく、カルティエに修理依頼したところ

「壊れて修理されていますね。ロウ付けの痕跡があるのでこちらではできません。

新しいの買ってください。25万円です。」と。

 

どこのメーカーもそうですが、一度手を入れると それは社外品扱いで

全く取り合ってくれないところ多いですね。

メーカーなら多少のパーツを確保してるはずなのにいきなり25万円!って そりゃないでしょ。

ホント顧客を軽く見ていますね。

 

そんなこんなで、 お電話でのご相談から

お持ちいただいたのがこれです。

↓↓

ズレてグラグラ。

真横からも浮いちゃっています。ホワイトゴールド独特のずしりと重量を感じさせます。

もうこれは、ジュエリー並みですね。

 

最悪ダメなら諦めます。とお客様はおっしゃっていましたが

私も、出来る限り 何とかしてあげたいです。

 

まずは、お預かりし、どうなってるか構造を調べていきます。

ホワイトゴールド&バネ、バックルと加工制限考慮しながら…

上のプレートを剥がすとロウ目の加工痕。

プレート側にも。

まずは、0.8の鋼鉄ドリルでねじ切り。これは手作業で進めていきます。

垂直に、ズレないよう。

貫通したら、次は、1.2㎜のドリルにて広げていきます。

これも、時間をかけながら指の感覚で貫通させます。

次は、上面プレートにロウ付けされているネジを擦っていきます。

ダイアモンドバーで徐々に。

少しでもズレると使い物にならなくなってしまいます。

様々な先端のドリルを交換しながら、古いロウを取り除き ようやく 元のようになりました。

↓↓

使うネジは2.5㎜皿のマイナスネジ。太さは1.25㎜

1.2㎜で開けたネジ穴を、1.25㎜でタップを切っていきそのままプレートを固定。

空回りしない様、力でねじ込みながら”グイッグイッ”と。

ぐらつきがないか 確認し、元のように修正出来ました。

あとは、カルティエの革ベルトを固定すれば大丈夫です。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*


CAPTCHA