都内にお住いの方からのご相談。
手元に届いたのがこちら…☟
友人から誕生日に戴いたというこちらの腕時計”MAM”
破損し かなり時間が経っており、なかなか着用できずに落ち込んでおられたそう…。
また、海外のメーカーなのでメーカーへの修理の出し方もよく分からず、都内の修理店には断られてしまったので…とのことで、私どものWEBサイトを見られてのことです。
木製なので割れ欠けは仕方のないことかもしれませんが、お直しして使えないのが残念ですっ。。。
なんとか修理案を出し、再び腕に着けられるようにして差し上げたいと思うものです。
しばしお時間をいただき思案です。
他のお預かりした腕時計の修理もたまっているので、常に意識を置きながら「何とかならないかなぁ…」と。
当初裏側からピンで固定する事も考えましたが、そうすると表面文字盤に抜け出てしまう事に。
サイドからピンで打つにも、木が意外にも脆い事が判明しました。
修理案ですが…
破損した本体(木)の穴を補強する為、金属のプレートを「コの字」に製作し その金属プレートを本体(木)に接着剤で固定。
ベルトをこれまでの様に接着固定するのではないので、後のベルト交換も可能!
︎デメリットは穴補強の為のプレートを接着剤で固定するので使用時、強い力がかかりるとベルトが取れてしまう可能性あり。
なにぶん、本体(木)が薄い為加工がしづらい感じです。
お客様にもご説明差し上げ、この方法で修理を進めて行くことになりました。
早速っ…
薄くて、加工しやすい金属プレートを手に入れ試作。「コの字」に加工したプレート
ぎりぎりのサイズにてバネ棒のサイズに穴あけ。
本体の任意の位置へ入れ込んでみます。
取り付け後、 ひねりやひっぱり等テスト…
これを本番用に作っていきます。
☟
いい感じに取付、固定できました。
今回の修理案がベストかはわかりませんが、本体をこれ以上傷つけないのこと また、ベルトを固定(固めて)しまわない事でベルト交換可能にしています。
プレートを接着固定の為力の掛具合で緩んでくるかもしれませんが本体傷めずに再修理可能にしています。
これまでの工程をお客様と共有し 完成のお知らせを差し上げます。
そして、返送ですっ!
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