Grand-Seiko / グランドセイコー |ハイビート(45GS)のオーバーホールとパーツ交換・風防磨き

交換が必要となった小さな腕時計パーツと劣化したパッキン類
交換を行った腐食パーツと消耗品(パッキンなど)。

受け継いだ大切な時計が、再び動き出す感動を。

今回ご紹介するのは、譲り受けたというヴィンテージのグランドセイコー ハイビート(手巻き・45GS)。「止まったまま動かないけれど、なんとか修理してもう一度身につけたい」という想いから、当店のウェブサイトをご覧になり、香川県高松市のエファーナへご相談・お持ち込みくださいました。

修理前にお持ち込みいただいた止まったままのグランドセイコー ハイビート
ご相談時にお持ち込みいただいたグランドセイコー。風防には経年による小傷やクラックが見られます。

まずは時計の外装やケース構造を丁寧にチェック。裏蓋を開けて、名機と誉れ高い手巻きハイビートムーブメント(Cal.4522A)の状態を確認していきます。

裏蓋を開け、露出したグランドセイコーのCal.4522Aムーブメント
裏蓋を取り外し、内部のムーブメントを確認する作業の様子。

ケースから裏蓋を開けた状態で、ムーブメント全体をしばし観察します。錆の有無や機械内部に異変がないか、リューズを慎重に回しながら歯車の噛み合わせや動きの違和感を確かめます。経年による油切れやパーツの摩耗が見られるため、一度完全にバラバラへと分解し、分解掃除(オーバーホール)を行う必要があります。

ケース内部と裏蓋側のパッキン状態を観察・確認している様子
内部の観察とリューズ操作による動力の伝達チェック。

分解を進めていくと、一部のパーツに腐食や摩耗が確認されました。時計全体の精度と耐久性をしっかりと維持するため、該当パーツは新品(または状態の良好なパーツ)へ交換。また、防水性や密閉性を保つためのパッキン類など、消耗品もあわせて新品に取り換えておきます。

交換が必要となった小さな腕時計パーツと劣化したパッキン類
交換を行った腐食パーツと消耗品(パッキンなど)。

パーツの洗浄、組み立て、注油、そして精度の調整を終えた後、ケースへ組み戻して裏蓋をしっかりと閉じます。裏蓋の「GSメダリオン」も美しい輝きを放っています。締め付け具合や機密性を改めて全体チェックします。

裏蓋のGSゴールドメダリオンが輝く裏面全体チェックの様子
しっかりと裏蓋を閉じ、外装全体の最終チェックを行います。

修理完了後、今回行ったオーバーホールの内容や、交換したパーツについてお客様へ分かりやすくご説明いたします。大切な時計がどのような工程を経て蘇ったのかを知っていただくことも、私たちが大切にしているプロセスです。

修理・調整が完了し、文字盤側から状態を確認しているグランドセイコー
修理内容のご説明とともに、仕上がりをご確認いただきます。

経年変化で表面が傷ついていたガラス(風防)も丁寧に磨き上げることで、クラックや擦れが消え、文字盤の立体的なインデックスと針がクリアに映えるようになりました。正確な時刻を合わせ、お客様へとお渡しする準備を整えます。

ガラス(風防)がクリアに磨き上げられ美しく蘇ったグランドセイコー
風防を美しく磨き上げ、文字盤もすっきりとクリアに。お渡しの準備が整いました。

思入れの詰まった大切な時計も、適切なメンテナンスやオーバーホールを行うことで、何年・何十年と再び動き続けることができます。お手元に眠っている時計や、譲り受けた大切な時計の修理・お手入れでお困りの際は、ぜひ高松市のエファーナへご相談ください。