GUCCI /グッチ|修理不可と言われた破損も、予備コマで復活

修理後のGUCCIブレス(手首のカーブに沿う状態)
修理完了:動きと強度を最終チェック

GUCCIのベルト(ブレス)修理をご依頼いただきました。最初はご近所の時計店へ相談されたそうですが「修理不可」と言われ、どうしていいか分からず困り果てて…。そこでWeb検索で当エファーナのさまざまな修理事例をご覧になり、「一度相談してみよう」とご来店くださいました。

拝見すると、外れていたのは本来そう簡単には壊れないはずのパーツ。しかも通常のベルト調整でコマを外す位置ではなく、構造的に“抜けにくい”はずの場所でした。もしかすると、過去の組み立ての段階でカシメや噛み合わせが弱かったのかもしれません。こういうケースは、無理に戻すと再発や落下につながるため、まずは状況を整理して安全な復旧手順を選びます。

GUCCI腕時計のブレスが外れ、コマとピンが分解された状態
状態確認:外れたコマと部品をチェック

外れたコマやピンの状態を確認し、欠損がないかをチェック。

外れたブレスコマとピン(破損部のアップ)
破損部確認:ピンとコマの状態を点検

破損部の形状とピンの状態を確認。再利用できる部品/できない部品を見極めます。

予備コマとピンを用意して修理に使う準備
予備コマ活用:適合パーツを選定

ここで助けになったのが、以前のサイズ調整で使わなくなっていた“予備コマ”。同じ仕様のパーツが残っていれば、仕上がりの統一感も保てます。予備コマ側の状態も確認し、適合する組み合わせを選定。

ブレスを拭き上げて仕上げ確認している様子
仕上げ:段差と肌当たりを整える

組み付け後は、つなぎ目の段差や引っかかりが出ないよう微調整し、軽く拭き上げ。見た目だけでなく、肌当たりや着け心地も整えます。

修理後のGUCCIブレス(手首のカーブに沿う状態)
修理完了:動きと強度を最終チェック

最後に、手首のカーブに沿ってスムーズに動くか、負荷がかかった時に“抜ける気配”がないかを確認して修理完了です。

「もう使えないかも」と不安だったベルトが、またいつもの腕に戻る。この瞬間の安心感は、時計の価値以上に大きいものだと感じます。修理不可と言われても、部品の状態や予備コマの有無で活路が見つかることがあります。困った時ほど、まずは現物を見ながら一緒に方法を探しますので、気軽にご相談ください。