Grand Seiko / グランドセイコー|止まってしまった時計を丁寧にメンテナンス・清掃

パルスチェッカーの上に置かれたグランドセイコーと緑色の動作確認ランプ
パルスチェッカーによる正常動作確認と時刻合わせ

日常で活躍するお気に入りの腕時計。ふと手元を見たときに針が止まっていると、少し寂しい気持ちになりますよね。

今回ご紹介するのは、お客様が普段愛用されている「グランドセイコー(Grand Seiko)」の電池交換と細部のメンテナンス事例です。時計が止まってしまったとのことで、ウェブサイト検索にて当店の同様のグランドセイコー事例を見つけ、エファーナへお持ち込みいただきました。

グランドセイコーの裏蓋と獅子の紋章刻印
お持ち込みいただいたグランドセイコーの裏蓋(9F82キャリバー刻印)

グランドセイコーは、日本を代表する最高峰の時計ブランドです。搭載されているクォーツムーブメント(9F系など)は大変精度が高く、構造も精密に組み上げられています。そのため、単に電池を交換するだけでなく、開閉に伴う各部の丁寧なチェックと清掃が欠かせません。

作業はまず、ケースや裏蓋の構造を入念に確認するところから始まります。

グランドセイコーの裏蓋を開けて内部ムーブメントを露出した状態
裏蓋を開けて構造と内部状態を確認

裏蓋を慎重に開けたら、これまで動いてくれていた役目を終えた電池を取りのぞきます。ここで最も重要なチェックポイントが「電池の液漏れ」や「内部パーツの腐食」がないかという点です。幸いにも内部は非常に美しい状態が保たれており、スムーズに次の行程へ進むことができました。

続いて、時計の防水性・気密性を保つ重要パーツ「パッキン」のメンテナンスを行います。

防水パッキンを取り外し、シリコングリース塗布器に乗せた状態
パッキンのチェックとシリコングリースの塗布

本体側の裏蓋との接地点に張り付いているパッキンを取りはがし、弾力や劣化状態のチェックを行います。点検後、気密性を高め劣化を防ぐためのシリコングリース処理を施しておきます。

そして、普段の着用で蓄積した細かな汚れの清掃に移ります。

綿棒を使用して時計ケース外周の汚れを拭き取る様子
ケース周りの細かい汚れを綿棒で清掃
取り外した裏蓋のフチや隙間を綿棒でクリーニングする様子
裏蓋の溝や隙間に溜まった皮脂汚れの除去

ケース周辺や裏蓋の隙間は、普段の手入れではなかなか手が届かず、皮脂や埃などの汚れが意外と蓄積しやすい箇所です。綿棒を使用して、こうした細かい箇所もすみずみまで綺麗にしておきます。新しい電池を入れて裏蓋を閉める前に周囲を清潔に保つことで、異物の侵入を防ぎます。

内部清掃と新しい電池のセット、パッキンの装着が完了したら、最終的な動作チェックに入ります。

パルスチェッカーの上に置かれたグランドセイコーと緑色の動作確認ランプ
パルスチェッカーによる正常動作確認と時刻合わせ

針が正常に運針しているかの目視での動作確認に加え、専用の「パルスチェッカー」を用いて回路から正しい電気信号が出ているか、正常動作の確認を行います。しっかりとした動作確認を終えると現時刻を合わせて完了です。

ピカピカに整ったグランドセイコーが、再びお客様の腕元で元気に時を刻み始めました。

エファーナのwebサイトにも様々な事例を掲載しているので、ご参考になられてください。

「止まってしまった」「最近メンテナンスをしていない」など、大切な腕時計のお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にエファーナまでご相談ください。