日常で活躍するお気に入りの腕時計。ふと手元を見たときに針が止まっていると、少し寂しい気持ちになりますよね。
今回ご紹介するのは、お客様が普段愛用されている「グランドセイコー(Grand Seiko)」の電池交換と細部のメンテナンス事例です。時計が止まってしまったとのことで、ウェブサイト検索にて当店の同様のグランドセイコー事例を見つけ、エファーナへお持ち込みいただきました。

グランドセイコーは、日本を代表する最高峰の時計ブランドです。搭載されているクォーツムーブメント(9F系など)は大変精度が高く、構造も精密に組み上げられています。そのため、単に電池を交換するだけでなく、開閉に伴う各部の丁寧なチェックと清掃が欠かせません。
作業はまず、ケースや裏蓋の構造を入念に確認するところから始まります。

裏蓋を慎重に開けたら、これまで動いてくれていた役目を終えた電池を取りのぞきます。ここで最も重要なチェックポイントが「電池の液漏れ」や「内部パーツの腐食」がないかという点です。幸いにも内部は非常に美しい状態が保たれており、スムーズに次の行程へ進むことができました。
続いて、時計の防水性・気密性を保つ重要パーツ「パッキン」のメンテナンスを行います。

本体側の裏蓋との接地点に張り付いているパッキンを取りはがし、弾力や劣化状態のチェックを行います。点検後、気密性を高め劣化を防ぐためのシリコングリース処理を施しておきます。
そして、普段の着用で蓄積した細かな汚れの清掃に移ります。


ケース周辺や裏蓋の隙間は、普段の手入れではなかなか手が届かず、皮脂や埃などの汚れが意外と蓄積しやすい箇所です。綿棒を使用して、こうした細かい箇所もすみずみまで綺麗にしておきます。新しい電池を入れて裏蓋を閉める前に周囲を清潔に保つことで、異物の侵入を防ぎます。
内部清掃と新しい電池のセット、パッキンの装着が完了したら、最終的な動作チェックに入ります。

針が正常に運針しているかの目視での動作確認に加え、専用の「パルスチェッカー」を用いて回路から正しい電気信号が出ているか、正常動作の確認を行います。しっかりとした動作確認を終えると現時刻を合わせて完了です。
ピカピカに整ったグランドセイコーが、再びお客様の腕元で元気に時を刻み始めました。
エファーナのwebサイトにも様々な事例を掲載しているので、ご参考になられてください。
「止まってしまった」「最近メンテナンスをしていない」など、大切な腕時計のお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にエファーナまでご相談ください。