「昨日まで動いていたのに…」!パッキン塗布と動作チェックで安心長持ちメンテナンス|LUMINOX / ルミノックス

時間合わせが完了し、ぴたりと動き出したルミノックスの腕時計
すべてのチェックを終え、時刻を合わせてお渡しの準備が整いました

「昨日まで元気に動いていたのに、今朝見たら突然止まってしまっていて…」

そんなご相談とともに、お客様がお持ちくださったのはタフで視認性に優れた大人気ミリタリーウォッチ「ルミノックス(LUMINOX)Navy SEALs 200m」です。

電池切れで止まってしまい、店舗に持ち込まれたルミノックスの腕時計
「昨日まで動いていたのに…」とお持ち込みいただいたルミノックス

愛用している時計が急に止まると「故障かな?」と不安になりますよね。しかし、クォーツ(電池式)腕時計は、電池の寿命が尽きる直前まで正確に動き続け、限界を迎えると突然ピタッと止まる性質があります。

お客様にお話を伺ってみると、「そういえば前回の電池交換から2年くらい経っているかも…」とのこと。

鷲のエンブレムが刻印されたルミノックスの裏蓋と4箇所のネジ
構造を確認し、4箇所のネジを緩めて裏蓋を開けていきます

一般的なクォーツ時計の電池寿命は約2年ですので、期間としてはまさに正常な範囲内です。内部の重篤な不具合ではなく、「通常の電池切れ」の可能性が高いことが分かります。

では早速、構造をしっかり確認した上で、裏蓋を開けて内部のメンテナンス作業に入っていきましょう!

丁寧な裏蓋の開封と内部チェック

ルミノックスの裏蓋は、4箇所の精密ネジで固定されています。ケースやネジ山を痛めないよう、対角線上に少しずつ慎重にネジを緩めて取り除いていきます。

裏蓋を外し、内部のムーブメントと取り外したゴムパッキンを確認している様子
裏蓋を開け、役目を終えた電池と押しつぶされていたパッキンを取り外します

裏蓋を開けると、役目を終えた古い電池と、裏蓋に押しつぶされるようにして張り付いていた防水用の「Oリング(ゴムパッキン)」が現れました。

パッキンは時計内部への水分やホコリの侵入を防ぐ極めて重要なパーツです。変形や劣化がないかをしっかり確認していきます。

微細なゴミを防ぐお掃除とパッキンのシリコングリース処理

電池交換の際、裏蓋を開けた一瞬に微細なホコリや汗の結晶などが内部へ侵入してしまうことがあります。これらを未然に防ぐため、綿棒を使ってケースの縁や溝をきれいに清掃します。

綿棒を使って時計ケースの内側や溝の微細な汚れを拭き取っている作業風景
作業時に微細な汚れが内部へ入らないよう、綿棒を使って優しくお掃除

細かな汚れをキレイに除去したら、続いてパッキンのメンテナンスです。

防水性を維持するため、パッキン専用の「シリコングリース」を塗布していきます。

シリコングリース塗布用のスポンジにセットされた輪状のゴムパッキン
防水性と柔軟性を保つため、パッキンにシリコングリース処理を施します

シリコングリースを馴染ませることで、ゴムの弾力・柔軟性が回復し、裏蓋を閉めた際の密着性が高まります。

さらに、取り外した裏蓋の裏側も綿棒を使ってきれいに拭き上げていきます。

綿棒を用いて裏蓋の裏面やネジ穴周辺の汚れを清掃している様子
裏蓋の裏側に付着した汚れも、綿棒で丁寧に拭き取ります

パルスチェッカーでの動作確認と最終調整

新しい電池をセットし、裏蓋を元の通り対角線上均等に締め直したら、最後の大切なチェック工程です。

針が動いていることを目視で確認するだけでなく、専用の測定器「パルスチェッカー」に時計を載せて、回路から正常な電気信号(パルス)が出ているかを確認します。

パルスチェッカーの上に置かれたルミノックスと、緑色に点灯するランプ
目視確認に加え、パルスチェッカーで電子回路の正常動作をチェック

パルスチェッカーのランプが規則正しく点灯し、電子回路も非常に良好な状態であることが確認できました!

すべてのチェック項目を無事にクリアしたら、リューズを操作して現在の正確な時刻へと合わせます。

時間合わせが完了し、ぴたりと動き出したルミノックスの腕時計
すべてのチェックを終え、時刻を合わせてお渡しの準備が整いました

まとめ:これからも安心してお使いいただくために

無事に電池交換と基本メンテナンスが完了いたしました!

ルミノックスのようなタフな時計も、定期的な「電池交換+パッキンメンテナンス」を行うことで、本来の性能を長く維持することができます。

当店では、単に電池を入れ替えるだけでなく、「これからも安心して愛用していただける丁寧なメンテナンス」を心がけております。

「動かなくなった」「前回の電池交換から2年以上経っている」という腕時計がございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいね!