動かない・アラーム不良…置き時計を復活!諦める前に試したい精密メンテナンス|Arne Jacobsen / アルネ・ヤコブセン

ダイヤル面内部のLEDライトが明るく点灯し、再び動き出したアルネ・ヤコブセンの置き時計
すべての接点を補正しながら通電すると、見事に機能が復活!

はじめに:電池を入れても動かない…北欧名作クロックのご相談

「新しい電池を入れてもウンともスンとも言わなくなってしまって…」

そんな切実なご相談とともに、北欧デザインを代表する「Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)テーブルクロック」の修理ご依頼をいただきました。

丁寧に梱包され都内より送られてきたグレーのアルネ・ヤコブセン置き時計
「ダメ元でも…」としっかり梱包してお送りいただいたアルネ・ヤコブセンの置き時計

時計機能だけでなく、アラームや上部フェイスタッチによるライト・スヌーズセンサー機能まで全てが動作しない状態でした。

電子基板が完全に焼き付いていたり腐食破断している場合、メーカーパーツの供給がないため修理不可となってしまうケースも少なくありません。事前にお客様へそのリスクをお伝えした上で、「それでもダメ元で見てほしい」とのご決断を受け、当店でチェックさせていただくことになりました。

構造確認と分解作業:内部へのアプローチ

早速、お預かりした置き時計の構造を確認し、裏側のカバーやケースを開けて内部のアプローチに入ります。

裏蓋が外され、電池ボックスと操作ノブが見える置き時計の背面構造
まずは時計本体の構造を確認し、裏蓋を開いていきます
ダイヤルノブを取り外し、内部基板へアクセス可能になった背面ケースの様子
裏蓋が開けば、内部の確認です

精密な内部チェック:配線・腐食・断線の点検

裏蓋が開いたら、内部に張り巡らされた細い配線や電子基板の状態を慎重に観察していきます。

内部のモーターや電子基板、スピーカー配線などが露わになった分解状態
内部構造を確認し、配線に腐食や断線がないかすべてチェックしていきます
指先とピンセットを用いて基板周りの小さな配線やハンダ付け箇所を確認している作業風景
複雑に交差する配線やハンダ接合部を一つひとつ点検
内部を分解した状態で電池をセットし、通電テストを行っている様子
電池を入れ、どのルートで通電が止まっているか動作を確認します
青い基板上の配線端子やスイッチ接点にピンセットを当てて点検している様子
基板の配線チェック。接触面を慎重に押し当てていきます

基板自体に目立つ焼損や腐食は見当たりません。どこかで「電気の通り道」が途切れている可能性を探り、接点ひとつひとつにアプローチしていきます。

復活の瞬間!すべての機能が元通りに

ダイヤル面内部のLEDライトが明るく点灯し、再び動き出したアルネ・ヤコブセンの置き時計
すべての接点を補正しながら通電すると、見事に機能が復活!

各接点を丁寧に磨き、接触圧を調整しながら通電を試みたところ……突然「カチッ」と音が鳴り、文字盤のライトがパッと点灯!

針が規則正しく動き出し、アラーム音も力強く響くようになりました。原因は基板の壊れではなく、内部配線の「接触不良」だったのです。

時刻合わせ、アラーム動作、上部タッチセンサーの点灯確認を何度も行い、すべての動作が完璧に戻ったことを証明する動画を撮影。早速、お客様の公式LINEアカウントへご報告いたしました。

おわりに:お気に入りの置き時計の不具合はエファーナへ

腕時計だけでなく、思い入れのある置き時計やインテリアクロックも、丁寧な構造点検とメンテナンスを行うことで再び息を吹き返すケースがたくさんあります。

ジュエルエファーナでは、「他店で断られてしまった」「メーカー修理が終了している」といった難易度の高いお時計にも、できる限りの技術と工夫で誠心誠意向き合っております。

お気に入りのお時計が動かなくなってお困りの際は、諦めてしまう前に、ぜひ一度ジュエルエファーナへご相談くださいね!