薄っぺらいバネ部分がおれてしまわない様、時間をかけて… ”HERMES”

この ”エルメスの腕時計” 記念で、ご両親から戴いたもの… とご来店。

しかし、先日、転んで 手がつき ベルト部分が 壊れてしまったとの事。

 

ベルトが少しねじれています。しかも”カチャっ”て閉まらない。

抵抗、ばね部分が大きく開き かなり力がかかったことがうかがい知れます。

薄いバネで、いじりすぎると 今度は 折れてしまうことも考えられます。

下側4コマほどが がりがりと大きく傷がつき、指にさわり、洋服袖も痛めてきます。

修理するにあたり、最悪、バックル部分の交換になりますとご了解いただき

そのうえで、 壊れた個所をいじってみますと お伝えです。

 

運良ければ、バネも折れずに 再び使えることでしょう… と。

 

薄っぺらいバネ部分がおれてしまわない様、時間をかけて 慎重に、開きをなおして 調整して行きます。

その後、各ベルト部分の ヘラ磨き。

これは、ヤスリで削り取ってしまうと

へこんだようになるので、最後までヘラでバリを平面上に慣らすようにしました。

なんとか。。なんとか。。

出来ましたっ!!

大切に使いたいっ!という気持ちが 伝わったからこそ できたものです。

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