ICE LINK / アイスリンク|D-バックル修理交換、錆で固着したピンの加工除去から新品バックルへの交換作業

ブレスレットと時計本体が連結されたICE LINKの全体像
時計本体へベルトと新品バックルの取り付け完了

腕時計は日常的に手首へ装着するものだからこそ、長年ご愛用されているとベルトや留め具(バックル)パーツに大きな負荷がかかり、思わぬ破損トラブルが発生することがあります。

今回ご紹介するのは、宮城県にお住まいのお客様より郵送修理のご依頼をいただいた作業事例です。お預かりしたのは、存在感あふれるビッグケースと多タイムゾーン表示が目を惹く人気ブランド「ICE LINK(アイスリンク)」の腕時計です。

「ベルトのD-バックルのロックがゆるくなってしまい、すぐに勝手に開いてしまって使えない状態になってしまった」とお悩みのご相談を受け、当店まで厳重に梱包してお送りいただきました。

宮城県からの郵送修理でエファーナに届いたICE LINKの腕時計梱包状態
宮城県のお客様よりご郵送いただいたICE LINKの腕時計

まずは届いたお荷物を受領し、お時計本体の全体的なコンディションの確認から作業をスタートいたします。

6つのインダイアルが並ぶICE LINKのスクエア型多タイムゾーン腕時計
到着したICE LINK本体のコンディション確認

留め具部分を詳しく点検・検証してみると、お客様のお話通り、D-バックルの内側にある固定用の「爪」が折れてしまっており、ロック状態を保持する機能が完全に失われている状態でした。この部分の爪単体による補修は強度の維持が難しいため、今回はサイズの適合する同型の新品D-バックルへ丸ごと交換対応を行うことといたしました。

破損した既存バックルと新品の交換用D-バックル
爪が折れた既存金具と新しい交換用D-バックルの比較

さっそく既存の不良金具を取り外す作業へ入りますが、ここで予期せぬ困難に直面しました。長年のご使用に伴う汗や湿気の影響により、接続ピン全体に錆(サビ)が回って完全に固着していたのです。通常の押し出し工具ではびくともせず、無理に叩き出そうとすると大切なブレスレットの駒を歪めてしまう危険があります。

そこで、極細ドリルを用いて固着したピンを慎重に削り落としていく、特殊な切削加工を行う対応をとりました。

サビで固着したピンを極細ドリルで削り落として切り込んでいく作業
サビで固着した接続ピンを極細ドリルで切り込み除去

周囲の金属パーツやコマの穴を削って傷つけてしまわないよう、手元に集中しながら慎重に作業を進め、無事に固着していた古いピンを取り除くことに成功しました。

切削・除去されたサビついたピンと外されたベルト端末
固着していた古いピンの除去に成功

固着ピンが抜けたところで、あらかじめご用意しておいた新品の交換用D-バックルの組み込み工程に入ります。新しい接続ピンを用意し、ブレスレットの接続穴へスムーズに通していきます。

新しいD-バックルと交換用ピンを組み立てる準備
新しいD-バックルへ交換ピンを通して組み込み作業

バックルの可動領域がしっかりと保たれているか、開閉時に引っかかりがないかを確認しながら正確に固定していきます。

ブレスレットに組み込まれた新しいD-バックルと旧パーツ
バックルの可動領域と固定状態の確認

新しいバックルの組み付けを終えたら、ブレスレットを時計ケース本体へと正しく取り戻します。

ブレスレットと時計本体が連結されたICE LINKの全体像
時計本体へベルトと新品バックルの取り付け完了

続いて、実際に手首に装着する際を想定した念入りな機能テストを行います。サイドのプッシュボタンを押した際の解除のスムーズさや、装着時に「パチン」と気持ちよく手応えのあるロックがかかるかを何度も繰り返しチェックします。

新品D-バックルのプッシュボタンによるロック・解除テスト
ロックおよび解除機能の確実な動作確認

すべての機能チェックと開閉テストに問題がないことを確認し、D-バックルの交換・復旧作業がすべて完了いたしました。

D-バックル交換修理がすべて完了したICE LINKのブレスレット
すべての交換・動作テストを終えて修理完了

留め具がカチッと固定される本来の機能を取り戻し、落下の心配もなくこれでこれまで通り安心して日常使いしていただけるようになりました。

エファーナでは、店頭への直接のお持ち込みはもちろんのこと、今回のように全国各地からの郵送による修理・メンテナンスのご相談も承っております。大切な腕時計のベルト修理やバックルの不具合でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談・ご参考になさってください。