液漏れの白い結晶・隠れた汚れを徹底除去!安心のメンテナンス|RAYMOND WEIL / レイモンド・ウェイル

パルス測定器の上に乗せられ、正常動作を確認しているレイモンド・ウェイル
最終確認としてパルス計も用いて動作確認。現時刻を合わせお渡し準備完了です

はじめに:「電池交換で再び動くなら…」お持ち込みいただいたドレスウォッチ

「止まったまま保管…電池で再び使えるようになるなら…」

そんな思いとともにご相談いただいたのは、スイスの気品あふれる時計ブランド「レイモンド・ウェイル(RAYMOND WEIL)」のクォーツ腕時計。

白文字盤にローマ数字インデックスが美しいレイモンド・ウェイルの腕時計
電池交換で再び使えるなら」とお持ちいただいたレイモンド・ウェイル

クラシックで非常に洗練されたお時計ですが、長期間止まったまま放置されていると、内部で電池の液漏れなどが進行しているケースがあります。

まずは裏蓋を開けて、ムーブメント内部のコンディションをじっくりと見極めていきましょう。

構造の確認と裏蓋の開封

時計本体の構造をしっかり確認し、傷をつけないよう専用工具を使って裏蓋を開けていきます。

18Kゴールドメッキの刻印が施されたレイモンド・ウェイルの裏蓋外観
まずは時計本体の構造を確認し、裏蓋を開けていきます

裏蓋が開いたら、役目を終えた古い電池を取り外し、顕微鏡やルーペを使いながら内部の状態を細かく観察します。

開封された裏蓋と古い電池、青い回路基板が見える時計内部の様子
裏蓋が開けば、役目を終えた電池を取り除き、しばし観察

液漏れの痕跡!故障を防ぐ「白い結晶」の徹底除去

電池が収まっていたスペースをよく観察すると、危険な兆候が見つかりました。

電池ボックス内部に付着した粉状の白い液漏れの痕跡
電池を取り除いた跡には、液漏れの痕跡である「白い結晶」がパラパラと…

この微細な白い結晶を放っておくと、ムーブメント内部へと侵入し、繊細な歯車に詰まって不具合を起こしたり、電子回路をショートさせたりする大きな故障の原因となります。

そのため、新しい電池を入れる前に、専用工具と綿棒を使って結晶をケースの外へときれいに清掃・除去しておきます。

清掃を行い新しい電池をセットしたところ、止まっていた秒針が再び規則正しく動き出しました!

パッキンチェックと隙間の汚れ掃除

続いて、防水性を守る重要なパーツ「Oリング(パッキン)」の状態を確認します。

ピンセットで裏蓋から取り外される細いゴムパッキン
次は、裏蓋に張り付いているパッキンの状態確認
シリコングリース塗布器のスポンジの上に置かれた円状のゴムパッキン
パッキンのシリコングリース処理を施しておきます
綿棒を使って裏蓋内側のフチや溝を拭き掃除している様子
パッキンが収まっていた隙間も綿棒を使い綺麗にお掃除しておきます

開けてみないとわからない「本体ケースと裏蓋の隙間汚れ」

綿棒を用いてケース内側のフチに溜まった汚れを綺麗に拭き取っている様子
本体ケースと裏蓋の隙間には、開けてみないと分からない汚れがびっしり

普段のお手入れでは届かないケースと裏蓋の隙間には、長年のご使用による皮脂や汗の汚れがびっしりと溜まっています。ここも綿棒を使って隅々まで綺麗に拭き上げていきます。

パルス計での動作確認と仕上げ

裏蓋を閉じたら、最後に電気的な動作チェックを行います。

パルス測定器の上に乗せられ、正常動作を確認しているレイモンド・ウェイル
最終確認としてパルス計も用いて動作確認。現時刻を合わせお渡し準備完了です

単に針が動いているかを目視するだけでなく、専用のパルス計を用いて回路の電気信号を測定。すべて問題なく順調に作動していることを確認いたしました。

現時刻を正しく合わせ、ケース全体を美しく磨き上げたら、お客様へのお渡しの準備が完了です!

おわりに:大切な時計の電池交換はジュエルエファーナへ

「もう動かないかもしれない」と諦めかけていたお時計が再び時を刻み始め、お客様にも大変喜んでいただきました。

腕時計の電池交換は、単に「電池を入れる作業」ではありません。内部の液漏れチェックや微細なゴミの清掃、パッキンのメンテを行って初めて、これから先も安心して使い続けることができます。

ジュエルエファーナでは、一つひとつのお時計に合わせた丁寧なメンテナンスを徹底しております。

「長年止まったままの時計がある」「電池交換と一緒に状態を見てほしい」というお悩みがございましたら、ぜひお気軽にジュエルエファーナへご相談くださいね!