「お久しぶりです、またお願いします」
時計店を営んでいて、これほど嬉しい言葉はありません。先日、高松市のエファーナ(オーナー:大山剛)にご来店いただいたお客様。手にされていたのは、イタリアの至宝・ブルガリを代表する「Rettangolo(レッタンゴロ)」の腕時計でした。
実はこちらの時計、約2年前にも私が電池交換とメンテナンスを担当させていただいたもの。時を経て再び私の元へ戻ってきてくれた「相棒」との再会に、職人としての背筋が伸びる思いです。
今回は、このエレガントな時計を再び元気に動かすための、エファーナ流・安心のメンテナンス工程をご紹介します。
1. 「変わらぬ信頼」を預かる第一歩

Rettangolo(レッタンゴロ)は、その建築的な美しさゆえに、裏蓋やベルトの構造が非常に独特です。「ただ電池を替えればいい」という考えで不用意に触れると、大切なケースに傷をつけたり、気密性を損なったりする恐れがあります。


まずは2年間のご使用に伴う変化がないか、外装を細部まで観察します。そして、改めて構造を読み解き、最適なアプローチをシミュレーションします。この「確認の儀式」こそが、お客様の大切な資産を預かる者の義務だと私は考えています。
2. 開封、そして内部との対話

4本のネジを対称に、少しずつ緩めて裏蓋を開けます。開封した瞬間の内部の状態こそ、時計の「健康診断書」です。2年前に施したメンテナンスの効果はどうだったか、湿気の侵入やパーツの摩耗はないか。止まりの原因が単なる電池切れであることを確認しつつ、次のステップへ進みます。
3. 「見えない場所」を磨き上げる誠実さ


役目を終えた電池を取り除いた後、通電を左右する接触端子をきれいにクリーニングします。さらに、電池交換の際に最も気を遣うのが「ゴミの侵入」です。裏蓋を開けた際に周りに溜まっていた微細なホコリを、綿棒を使って一本ずつ丁寧に、外側へ向かって掃き出します。
4. 防水性能を蘇らせる「潤い」のケア


時計を守る「最後の砦」であるゴムパッキン。2年という歳月で少しずつ乾燥し始めるこのパーツに、専用のシリコングリスを塗布します。これによりパッキンのしなやかさが戻り、気密性が格段に向上します。さらに、普段はお手入れが難しい裏蓋のサイドまで徹底的に汚れを拭き取ります。
5. 秒針がないからこそ、「科学の目」で聴く鼓動
Rettangolo(レッタンゴロ)のデザインの美しさの一つに「秒針がない」ことが挙げられます。しかし、これは修理者にとっては「動いたかどうか」が即座に判断しにくいという側面もあります。

「動いているはず」という曖昧な判断はいたしません。エファーナでは、専用の「パルス計」を使用します。目には見えないムーブメントからの電気信号(パルス)をキャッチし、正常に作動していることを数値で確認します。その後、時刻を正確に合わせ、お客様の元へとお返しする準備を整えます。
まとめ:高松市のエファーナが選ばれる理由
電池交換は、数千円で行える作業かもしれません。しかし、そこにどれだけの「敬意」を払うか。私は、お預かりした時計が過ごしてきた時間と、お客様がその時計に込めた想いを大切にしたい。
- 他店で断られてしまった特殊なモデル
- 大切な人からの贈り物だから、一番安心できる人に任せたい
- 前回の対応が良かったから、またここに来たい
そんな想いに応えるためにショップで時計と向き合っています。 高松市の中心部で、落ち着いて相談できるショップをお探しなら、ぜひ一度エファーナへお越しください。あなたのパートナー(時計)が、再び美しく時を刻むためのお手伝いをさせていただきます。