ウェブサイト検索を通じて当店を知ってくださり、初めてご来店いただいたお客様よりお預かりいたしました、スイスのラグジュアリースポーツブランド「タグホイヤー(TAG Heuer)」のダイバーズウォッチの電池交換事例をご紹介いたします。
1. 初めてご来店のお客様からのご相談

お持ち込みいただいたのは、鮮やかなブルーの回転ベゼルと文字盤が印象的な「タグホイヤー プロフェッショナル 200m」。長年親しまれてきた人気のダイバーズラインです。「止まってしまったので電池を入れて動くようにしてほしい」とのご要望をいただきました。
当店では初めてのお客様にも安心してお任せいただけるよう、丁寧な事前チェックと確実な施工手順を徹底しております。

まずは作業に入る前に、時計全体のコンディションやケース構造、モデル情報の確認を行います。外装の傷やリューズの巻き心地などを確かめた上で、裏蓋の開閉工程へと進みます。
2. 裏蓋の開閉とムーブメント周辺の観察

タグホイヤーのダイバーズモデルに多く採用されているのが、ねじ込み式の「スクリューバック構造」です。高い防水性を誇る構造だからこそ、開閉時のチリや埃の侵入には細心の注意が必要です。
専用オープナーを用いて慎重に裏蓋を開放したら、まずは内部の観察を行います。ムーブメントの周囲に溜まった微細な汚れやホコリが機械内部に入り込まないよう、作業の最初段階で綿棒などを用いて丁寧に清掃を施します。
3. 防水性を左右するパッキンの清掃とグリース処理
ダイバーズウォッチの電池交換において、単に電池を入れ替えること以上に重要なのが「防水パッキンのメンテナンス」です。

まずはケース周縁に取り付けられているシリコンパッキン(Oリング)を取り出し、ゴムの硬化や亀裂、潰れなどの劣化がないかを細かくチェックします。

続いて、パッキンが収まっていたケース側の隙間溝を徹底的に清掃します。この溝に古い油脂や埃が残っていると、新しいパッキンを装着しても隙間が生じ、防水性が著しく低下する原因となります。

清掃後、パッキンに専用の「シリコングリース」を塗布していきます。グリース処理を行うことでゴムの柔軟性を維持し、裏蓋を締め込んだ際のネジれを防ぎ、高い密閉性と防水性を発揮できるようになります。

合わせて、取り外したステンレス製の裏蓋側も綿棒を使い、ねじ山部分や内側の汚れを隅々まで拭き上げていきます。
4. 動作確認とスクリューバックの締め込み

新しい電池をセットした後、目視での運針確認に加え、専用の「パルスチェッカー(回路シグナル測定器)」にセットします。ムーブメントから正確なパルス信号が送信されていることを確認できました。
仕上げに、処理済みのパッキンを正しくセットし、専用工具を用いてスクリューバックの裏蓋を規定の力でしっかりと締め込みます。時刻を合わせ、全体の拭き上げを行って作業完了です。
5. 大切な腕時計のメンテナンスはエファーナへ
腕時計の電池交換は、単に「電池を入れるだけ」の作業ではなく、お時計を長くトラブルなくお使いいただくための貴重なメンテナンス機会です。特にダイバーズウォッチや防水時計は、定期的なパッキンチェックとグリース塗布を行うことで、内部機械を汗や水分から守ることができます。
エファーナでは、高級輸入時計から国産クォーツ、他店で断られてしまった特殊なモデルまで、1点1点に真心を込めてメンテナンスを行っております。
エファーナのウェブサイト内には、今回のタグホイヤーをはじめ、様々なブランド腕時計の電池交換・オーバーホール・修理事例や、思い入れのあるジュエリーのリフォーム事例を多数ご紹介しております。お手持ちの時計やジュエリーについてお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご参考・ご相談くださいませ。