動かない?時間がずれる? ソーラー時計の二次電池交換・メンテナンス|SEIKO LUKIA / セイコー ルキア

新しい専用二次電池と正常動作を確認したセイコールキア
専用の二次電池を取り寄せ内蔵。パルスチェッカーでも正常動作を確認しました。

「お気に入りの時計が動かなくなってしまった…」 「ソーラー時計だから電池交換は不要なはずなのに、どうして?」

そんなご不安を抱えていらっしゃいませんか?日常的に愛用している腕時計が突然止まってしまうと、とても焦ってしまいます…。特にソーラー式の腕時計は「電池交換不要」というイメージが強いため、不具合が起きた際に「故障してしまったのかな?」「どこへ持っていけばいいのだろう?」と迷われる方が多くいらっしゃいます。

今回は、当店エファーナにご依頼いただいたSEIKO(セイコー)のレディース人気モデル「LUKIA(ルキア)」のメンテナンス事例をご紹介いたします。同じような症状でお困りの方の参考になれば幸いです。

光に当てても時間がずれる?ソーラー時計のSOS

時間がずれてしまった状態のセイコールキアの文字盤
光が当たり動き出しましたが、時刻がずれてしまっている状態です。

お持ち込みいただいた際、時計の針は「んんっ、動いているけれど、時刻が全く合っていない…」という状態でした。

引き出しの中にしまっていた時計を久しぶりに出した際、光が当たったことで一時的に動き出したのでしょう。しかし、ソーラー式の腕時計の内部には、光を電気エネルギーに変換して蓄えておくための「二次電池(充電池)」が内蔵されています。スマートフォンなどのバッテリーと同じように、この二次電池も長年のご使用によって少しずつ劣化していきます。

二次電池が寿命を迎えると、いくら太陽の光に当てて発電しても、内部に電力を十分にため込むことができなくなります。その結果、少し暗い場所に行くとすぐに止まってしまったり、2秒運針(針が2秒ごとに進む充電不足のサイン)になったり、今回のように時刻が大きくずれてしまったりするのです。

まずは丁寧なヒアリングからお預かりへ

セイコールキアの裏蓋と型番の確認作業
裏蓋の刻印からモデルを確認し、お客様からこれまでのご使用状況を伺います。

エファーナでは、いきなり裏蓋を開けて作業を始めることはいたしません。まずは時計が止まってしまった時の状況や、ご購入から何年ほどご使用されているかなど、基本的な情報をしっかりとお聞きした上でお預かりいたします。

時計の裏蓋には、モデルを特定するためのキャリバー番号やケース番号が刻印されています。この情報を正確に読み取り、数ある二次電池の中から、その時計のムーブメントに適合する正しい部品を特定します。 「落としてから調子が悪い」「水仕事の時に曇ったことがある」など、お客様の何気ないお話の中に、電池切れ以外の原因(歯車の油切れや磁気帯びなど)が隠れていることもあります。だからこそ、お預かり時のコミュニケーションを何よりも大切にしています。

専用二次電池の交換と、専用機器による動作確認

新しい専用二次電池と正常動作を確認したセイコールキア
専用の二次電池を取り寄せ内蔵。パルスチェッカーでも正常動作を確認しました。

該当モデルに対応する純正の二次電池を取り寄せ、慎重に内蔵作業を行います。ソーラー時計の二次電池交換は、一般的なボタン電池の交換とは異なり、端子の形状が特殊であったり、デリケートな接点を持っていたりするため、専門的な知識と技術が必要です。

交換後は、しっかりと充電を行います。そして、針がスムーズに動いているかの目視確認に加え、「パルスチェッカー」という時計専用の測定機器を使用します。これにより、目に見えない電子回路が正常に信号(パルス)を発しているかを科学的にチェックします。ここまでの確認を行うことで、初めて「安心してお使いいただける状態」になったと判断できます。

その後の調子も問題なく、正確に時を刻んで進んでくれています。最後に現在の時刻とカレンダーをしっかりと合わせ、時計全体を綺麗に拭き上げて、お客様へお渡しする準備を整えていきます。

時計のトラブルは、安心と実績のエファーナへ

「止まってしまったけれど、どこに相談していいかわからない」と迷われている方は、ぜひ一度ジュエルエファーナにご相談ください。大切な思い出が詰まった腕時計を、一つひとつ丁寧に診断し、再びお客様の腕で元気に時を刻めるよう心を込めてメンテナンスいたします。

エファーナのWebサイト( https://repair.ephana.co.jp )には、今回ご紹介したソーラー時計だけでなく、機械式時計のオーバーホールや外装の研磨など、様々な修理事例を掲載しております。ぜひご参考になられてください。皆様のご来店、ご相談を心よりお待ちしております。