はじめに:突然ベルトが分離!「何が起こったのか分からず…」
「腕時計を着けようとしたら、バックルのパーツがいきなり分離してしまって…何が起こったのか一瞬分からず焦りました。よく見ると繋ぎ目が錆びているみたいで…」
そんな驚きとご不安の声とともに、お客様がお持ちくださったのは金属製ブレスレットの腕時計です。

日常的に身に着ける腕時計のベルトは、汗や湿気に常に晒されているため、目に見えない接続部で少しずつ腐食が進行してしまうことがあります。
構造確認と原因の特定:バネ棒の腐食・錆び固着
早速、ベルトとバックルを繋ぐ構造を細かく確認していきます。

分離してしまった原因は、接続部に使われている小さな「バネ棒(パイプ状の伸縮ピン)」の内部腐食です。
バネ棒内部のスプリングが錆びて弾力を失い、破断したことでピンが抜け落ちてしまった状態でした。
固着した芯棒の除去とオイル清掃
修理を進めるにあたり、まずは穴の中に固まって詰まってしまった古い芯棒の破片を取り除かなければなりません。

特殊な工具を使って詰まった破片を取り除き、オイルを差しながら内部に溜まった頑固な錆汚れを丁寧に拭き上げていきます。
この清掃を怠ると、新しいパーツを入れた際に再び引っかかりや不具合が起きてしまうため、妥協なくキレイに清掃を行います。
新しいバネ棒の準備と金具の曲がり修正
パーツが入る管の清掃が完了したら、新しい交換用のバネ棒をご用意します。

パーツを新しくするだけでなく、長年の開閉負荷によって変形してしまったバックル本体のプレート(三つ折れ金具)の修正も行います。

隙間や浮きの修正と組み立て
歪みを補正し、新しいバネ棒を組み込んでバックルを繋ぎ合わせます。

プレートのカーブを適正に直したことで、横から見たときの金具の「浮き」がなくなり、ぴたりと美しく重なるようになりました!
修理完了:スムーズな着脱と安心感の回復

新しいバネ棒への交換と金具の調整を終え、バックルの開閉動作を何度もテストします。
「カチャッ」と心地よい感触とともに確実にロックされ、引っかかりなくスムーズに開閉できることを確認いたしました!
おわりに:お時計のベルトトラブルはジュエルエファーナへ
綺麗に直ったお時計をお渡しすると、「突然壊れて落とすかと焦りましたが、これでまた安心して毎日着けられます!」とお客さまにも大変喜んでいただくことができました。
腕時計のベルトやバックルは、小さなパーツ一つひとつの噛み合わせによって安全に保たれています。「留め具がゆるい」「接続部にぐらつきがある」「錆びが見える」といった違和感は、分離や落下の前兆かもしれません。
ジュエルエファーナでは、単にパーツを替えるだけでなく、「内部の錆清掃」や「金具の歪み補正」まで含めた丁寧な修理・メンテナンスを行っております。
大切なお時計のベルトトラブルや違和感がございましたら、ぜひお気軽にジュエルエファーナへご相談くださいね!