やっとの思いで手に入れられた、憧れの「BALL(ボール・ウォッチ)」の腕時計。堅牢な作りと高い視認性を誇る、男心をくすぐる素晴らしいタイムピースです。しかし、新品の状態のメタルブレスレットは世界基準の長めに設定されていることが多く、そのまま腕に乗せてみると、やはりブカブカとした状態でした。
お客様の感覚では「1つか2つ、コマを取り除けばちょうどいい感じになりそう」とのこと。大切な新しい相棒を傷つけることなく、ぴったりジャストサイズで楽しみたいと、ウェブ検索で当店を見つけてくださり、さっそく店頭までお持ち込みいただきました。

時計をお預かりし、お客様の腕に合わせて実際のゆとりを確認します。メタルブレスレットはきつすぎても汗が溜まりやすく、逆に緩すぎると時計のケースが振られて傷の原因になったり、装着感が損なわれたりします。慎重に測定した結果、お客様の見立て通り「合計で2コマ」取り外すと、指が一本滑り込む理想的なフィット感になることが分かりました。
ここからが見せ所です。単純に一箇所から2コマを連続して抜いてしまうと、バックル(留め具)の位置が腕の真裏からズレてしまい、時計が常に片側へ傾く原因になってしまいます。そのため、ブレスレット全体のバランスをじっくり観察し、取り外す最適な位置を見極めていきます。

左右のバランスを均等に保つため、今回はバックルを挟んで「12時位置側から1コマ」、そして「6時位置側から1コマ」をそれぞれ丁寧に取り外す仕様に決定しました。
BALL独自の精密なブレスレット構造に合わせ、専用の工具を用いて作業を進めます。青い保護サックを指に装着し、時計本体やブレスレットの鏡面仕上げに微細な傷さえもつけないよう、細心の注意を払いながら繋ぎのピンを抜き、1コマずつセパレートしていきます。

予定通り、12時側と6時側からそれぞれ1コマ、全体で合わせて2コマの取り外しが完了しました。
コマを減らした後は、再びブレスレットを1本に繋ぎ合わせるための固定ピンを挿入します。このピンが確実に奥まで密着し、ロックされていることを顕微鏡レベルで確認。ここが甘いと、使用中にピンが抜け落ちて時計が落下するという大事故に繋がりかねないため、非常に重要な工程です。

しっかりと繋ぎのピンも固定できたので、最後にお客様に一度着けていただき、バックルの位置が手首の中央にきているか、スムーズに開閉できるかどうかの最終確認を行います。「これでストレスなく、毎日気持ちよく着けられます!」と、ジャストサイズになったBALLを眺めるお客様の笑顔がとても印象的でした。
最近ではインターネット通販などで時計を購入される方も増えています。時計と共に調整用の工具が付属していなかったり、ご自身での作業に不安があったりする場合は、ぜひエファーナにお任せください。当店の専門工具と熟練の技術にて、スピーディーかつ美しく調整いたします。
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