ジュエリーや腕時計は、身に着ける人の人生のパートナー。特に日本が世界に誇る最高峰の腕時計「グランドセイコー(Grand Seiko)」は、その圧倒的な精度と美しさから、生涯を共にする時計として大切にされている方がとても多い逸品です。
本日は、店頭にお持ち込みいただいた美しいグランドセイコーのクォーツモデルの電池交換を通じて、エファーナが何よりも大切にしている「時計の寿命を延ばすためのこだわり工程」をご紹介。

お客様がお持ちくださったときには、既に完全に針が止まってしまっていたこちらのグランドセイコー。 上品なシルバーのサンレイ文字盤に、職人技が光る鋭いドルフィン針が佇む、ため息が出るほど美しい一本です。落としたりぶつけたりといったトラブルはないとのことでしたので、通常の電池切れを想定してお預かりいたしました。
さあ、お客様とのヒアリングのもと、時計の状態をしっかり共有させていただいた後は、早速裏蓋の構造を確認して開いていきましょう!

時計を裏返すと、中央に「獅子の紋章(メダリオン)」が刻印。この裏蓋はネジのように回転させて締め込む「スクリューバック構造」になっており、日常使いでも安心な10気圧防水を維持するための非常に頑丈な仕組みです。
ケースに一切の傷をつけないよう、専用のオープナーをしっかりと噛み合わせ、適切なトルクで慎重に裏蓋を緩めていきます。

スクリューバックの裏蓋が静かに開いた後は、中に収められている役目を終えた電池を取り除き、内部をしばし観察します。 現れたのは、時計ファンなら誰もが憧れる最高峰の「9Fクォーツムーブメント」!一般的なクォーツとは異なり、ゴールドのツインストライプ仕上げが施された美しい姿に、私たちも毎回惚れ惚れしてしまいます。機械に液漏れや錆がないことを確認したら、次に裏蓋に張り付いている防水用のゴムパッキンをピンセットで優しく取り外し、その状態を入念に確認します。
ここから、新しい電池を入れる前の「エファーナ流・徹底クリーニング」が始まります。

まずは、新しい電池のパワーを綺麗に伝えるために、接触端子のお掃除を行います。 それと同時に重要なのが、裏蓋周辺(ケースのネジ溝)の拭き掃除です。どんなに気密性が高くても、長年の着用でフチには目に見えない塵や汗の結晶が蓄積しています。これらを開けた拍子に内部へ絶対に入れないよう、綿棒を使って先回りでよく拭きとっておきます。 この防塵処置を終えて新しい電池を入れ替えたのちは、すぐさま正常動作の確認ができました!カチカチと狂いのない美しい動きが戻り、一安心です。
ここからさらに、時計の防水性能を完全に復活させるステップへと進みます。

取り外しておいた防水パッキンの状態チェックを行い、伸びや硬化がないことを確認したら、専用のシリコングリース処理を行います。特殊なスポンジ塗布器に挟んでグリースを均一に馴染ませることで、ゴムの柔軟性を復活させ、蓋を閉めるときの摩擦からパッキンを守りつつ、高い気密性を蘇らせます。

さらに、取り外した裏蓋側の隙間や、パッキンが収まる細い溝の汚れも綿棒で徹底的にお掃除します。見えない溝の奥に汚れが残っているとパッキンがわずかに浮いてしまうため、ここをピカピカに仕上げるのが譲れないこだわりです。

潤いを取り戻したパッキンが、しっかりと裏蓋の溝へヨレずに固定されていることを確認。そして裏蓋を狂いなく閉じ、時計修理専用の「パルスチェッカー」にかけます。内部の電子回路から正確な信号が発信されているか、正常動作の確認もデータ上バッチリクリア!
その後は、現在の正確な時刻とカレンダーを合わせて、ピカピカにクロスで拭き上げ、お客様への大切なお渡し準備を整えて行きます。
🔧大切な宝物に安心を。エファーナのWebサイトをチェック!
今回はグランドセイコーのクォーツ腕時計における、細部まで心を込めた電池交換・防水メンテナンス事例をご紹介しました。 当エファーナのwebサイトには、こうした時計の電池交換や本格的な修理はもちろんのこと、「使わなくなったジュエリーからお気に入りの宝石を取り外し、3D CADデザインを用いて世界に一つの新しい指輪やペンダントへと仕立て直すジュエリーリフォーム事例」など、本当に様々なワクワクする事例をたくさん掲載しております。大切な宝物を新しく蘇らせる職人技がたくさん詰まっていますので、ぜひご参考になられてくださいね。
「大切な時計だからこそ、細部までしっかり見てほしい」「止まったまま眠っている時計をもう一度使いたい」という方は、いつでもお気軽にエファーナまでご相談ください。皆様の安心と笑顔のために、一つひとつの工程を明確に、心を込めてお手伝いいたします!