Paul Smith / ポールスミス電池交換】お気に入りの腕時計を長く愛用するために!内部清掃とパッキンメンテナンスで復活

パルスチェッカーの上に載せて運針信号を確認しているポールスミスの腕時計
パルスチェッカーで正常動作を確認し、時刻を合わせてお渡し準備

鮮やかなワインレッドの文字盤と、スタイリッシュなデザインが目を引くポールスミス(Paul Smith)のクォーツ腕時計…とても大切にされているお気に入りの腕時計です。

時計修理や電池交換をお受けする際、最初に行う大切なステップがお客様へのヒアリングです。

鮮やかなパープル文字盤が印象的なポールスミスのクォーツ腕時計
お客様が大切にされているお気に入りのポールスミス腕時計

受付では「いつ頃時計が止まったか」を詳しくお聞きしています。なぜ止まった時期を確認するかというと、通常のクォーツ時計の電池寿命はおよそ2年前後だからです。

ポールスミスの刻印とネジ留め構造が見える裏蓋外観
いつ頃止まったかなど、状態把握のためのヒアリングを行います

前回電池を入れてから2年程度で止まったのであれば、通常の「電池切れ」としての寿命範囲内といえます。しかし、もし「数ヶ月〜1年未満で止まってしまった」という場合は、ムーブメント内部の油切れや歯車のゴミ噛み込みによる消費電流の増大など、別の原因が潜んでいる可能性があります。

今回は「だいたい2年くらい動いていたかな」とのことでしたので、正常な電池寿命と判断し、新しい電池への交換作業へと進めていきます。

4箇所のネジを外して裏蓋を開けたポールスミス腕時計の内部ムーブメント
裏蓋を開封し、役目を終えた古い電池とムーブメントを確認

裏蓋を開けたら、役目を終えた古い電池を取り除き、ムーブメント周辺をじっくり観察します。ケースのフチや裏蓋との接合部には、長年の使用で微細な粉塵や皮脂汚れが溜まっているものです。

裏蓋を閉める際や電池を入れる際にこれらの汚れが内部へ侵入しないよう、細身の綿棒を使ってていねいに拭き掃除を行います。併せて、電池の接触端子部分もきれいに掃除して通電性を高めます。

綿棒を使ってケース縁や内部の汚れを丁寧に清掃する作業
内部へ汚れが入り込まないよう、綿棒でていねいにお掃除

無事に可動することが確認できたら、次は時計を汗や湿気から守るゴムパッキンのメンテナンスに移ります。

ピンセットで裏蓋の溝から取り外される黒いゴムパッキン
裏蓋に取り付けられている防水パッキンの状態をチェック

パッキンを取り外した後の裏蓋の溝にも、細かいホコリや汚れが残っています。ここも綿棒を使ってきれいにクリーニングしていきます。

綿棒で裏蓋のパッキン溝や端の汚れを綺麗に拭き取る様子
裏蓋の隙間や溝に溜まった汚れを綿棒でしっかり拭き取ります

パッキン自体に深刻な劣化がないことを確認したら、パッキン塗布器を用いてシリコングリースを均一に馴染ませます。これによりゴムの柔軟性が保たれ、防水・防塵効果をしっかり発揮できるようになります。

シリコングリース塗布用の黄色いスポンジに乗せられたゴムパッキン
パッキンにシリコングリース処理を施し、防水性を保持

裏蓋を元通りにしっかり閉めたら、仕上げにパルスチェッカー(運針信号測定器)へ載せます。内部の回路から正確なステップ信号が発信されているかを数値とライトで最終確認します。

パルスチェッカーの上に載せて運針信号を確認しているポールスミスの腕時計
パルスチェッカーで正常動作を確認し、時刻を合わせてお渡し準備

お気に入りの時計を長く快適に使い続けるためには、単に電池を入れ替えるだけでなく、内部の清掃やパッキンのグリース処理といった細やかなケアが欠かせません。

止まってしまった大切な腕時計や、最近電池の持ちが悪いと感じるお時計がございましたら、ぜひお気軽にエファーナへご相談ください。

また、エファーナのWebサイトでも様々なブランド時計の電池交換や修理・オーバーホール事例を掲載しておりますので、ぜひご参考になさってください。