BAPEX / ベイペックス|閉まらない竜頭(りゅうず)の不安を解消!磨耗したパイプ交換とオーバーホールで甦るタフな機能美

ブルーの指サックをはめた手で持たれた、すべての修理と時間調整を完了して美しく輝くBAPEX腕時計
オーバーホールとパーツ交換をすべて終え、再び正確な時を刻み始めた完全復活のBAPEX

お気に入りの腕時計、「最近、なんだか時計の調子が良くないな……」と感じる瞬間はありませんか?

ストリートシーンで圧倒的な支持を集めるA BATHING APEのオリジナルウォッチ「BAPEX(ベイペックス)」の修理・メンテナンス案件です。

青と黒のGMTベゼルを備えたステンレススチール製BAPEX腕時計が斜めに置かれ、3時位置の竜頭が押し込めずに飛び出している状態
竜頭がしっかりと押し込めず、ケースから飛び出たようになってしまったBAPEX

「最近、時計の調子が気になって」とエファーナにご相談くださったこちらのモデル。 状態を拝見して真っ先に目が留まったのが、3時位置にある「竜頭(りゅうず)」でした。

ねじ込み式であるはずの竜頭が、いくら押し込んで回しても奥まで閉まらず、ぽこっと飛び出たままになっています。 竜頭が浮いた状態のまま使用を続けると、隙間から汗や雨などの水分が内部に侵入し、機械を錆びさせてしまう大きなリスクが生じます。また、何かに引っ掛けて竜頭の芯(巻真)を曲げてしまう危険性もあるため、一刻も早い対処が必要です。

BAPEXの文字盤右側と飛び出た竜頭のアップ、およびトレイの上に置かれた取り外した古いケースパイプパーツ
不調の原因を突き止め、交換のために取り外したケース側のパイプパーツ(右)

さっそくお預かりして原因を追究すべく分解と点検を行いました。 確認したところ、文字盤の内部ムーブメントは「油切れ」を起こしており、全体の動きが重くなっている状態。そのため、今回は機械をすべて分解して洗浄・注油を行う「オーバーホール(分解掃除)」を進めることとなりました。

そして、もう一つの大きな問題である「竜頭が閉まらない原因」についても、やはり明確な原因が現認できました。 それは、時計本体(ケース)側から突き出ている、竜頭を受け止めるための「パイプ(チューブ)」にありました。

取り外された極小の金属製ケースパイプの拡大写真。らせん状のねじ山が磨り減って滑らかになってしまっている
取り外したパイプの拡大。長年のご愛用により、ねじ山がすっかり舐めて(潰れて)しまっています

こちらが、取り外した古いパイプのクローズアップです。 竜頭の内側に切られているネジと噛み合うはずの外周のらせん状の山が、長年の締め・緩めの摩擦によって完全に削れ、「舐めて(潰れて)」しまっています。これでは、いくら竜頭を押し込んで回しても滑ってしまい、噛み合うことができません。

今回は、この磨耗してしまったパイプを新しい純正互換パーツへと交換する処置を施しました。

新しく交換されたパイプパーツにより、隙間なくケースに密着してきっちりとねじ込まれたBAPEXの竜頭
新しいパイプに交換後、隙間なくしっかりと締め込めるようになった竜頭

新しいパイプへの交換を終え、竜頭を締め込んでみると……ご覧の通りです! 力を入れることなく、スムーズに、そしてケースの側面へ隙間なくきっちりと密着する美しいロック状態を取り戻しました。これでお使いの際にも、防水性を心配することなく安心してお使いいただけます。

ブルーの指サックをはめた手で持たれた、すべての修理と時間調整を完了して美しく輝くBAPEX腕時計
オーバーホールとパーツ交換をすべて終え、再び正確な時を刻み始めた完全復活のBAPEX

機械内部のオーバーホール(分解掃除)も完了し、新しい潤滑油を満たされたムーブメントはスムーズに稼働し始めました。 最後に、現在の正確な時刻を合わせて、すべての調整が完了です!

息を吹き返したBAPEXをご覧になったお客様は、気になっていた竜頭の不安が解消されたこと、そしてまたお気に入りの時計を腕に巻いて出かけられることに、とても大きな喜びの笑顔を見せてくださいました。

時計の竜頭のねじ込み不良は、一見小さなトラブルに思えますが、時計の寿命を縮める大きな浸水事故に直結する重要なポイントです。 「少し緩い気がする」「最後まで閉まらない」と感じたら、深刻なダメージになる前にぜひエファーナへご相談ください。

エファーナのウェブサイトでは、さまざまなブランド時計の修理・メンテナンス事例を多数掲載しております。 あなたの大切な相棒の主治医として、いつでも丁寧にお手伝いさせていただきます。